30歳女性 夢を諦めない気持ちが人生をつくってくれた

現在30歳。都内でフリーの振付師として活動している独身女です。私が、自分の気持ちに正直になって良かったと思ったエピソードはずばり、「自分の夢を叶えるための人生を選択したこと」だと思っています。つまり簡単に言えば、夢を諦めなかったこと。これに尽きるのです。

三姉妹の長女として育ってきた私は、物心ついた頃から大人に嫌われてきた記憶があります。お正月などに親戚が集まっても、なぜか自分だけ蚊帳の外。かまってもらえず、どこかさみしい気持ちで過ごしていました。それもそのはず。私は昔からとにかく自分を表現するのが下手くそでした。例えばお年玉をもらったときも、「うわー!嬉しいー!ありがとうー!」と満面の笑みで受け取る妹を尻目に、嬉しい気持ちやありがとうの気持ちをどう表現していいのか分からず、いえ、正確に言うと、感謝の気持ちはとても持っているんだけど、「それを大げさに表現するのは何か違う気がする」みたいな感覚で、小さな声と深々としたお辞儀で「ありがとうございます」と頭を下げる子でした。大人の目からみるとやはり、愛嬌のある子供の方がかわいいもの。そんなことの繰り返しで「あの子は変に大人びている」「可愛げがないなぁ」などと言われ育ってきました。そうしているうちにいつしか、自分の思っているままに行動したら人に嫌われるんだという感覚が身についたように思います。高校生くらいからはその反動で、とにかく何でも大げさ。気持ちとは裏腹の行動。はったりをかましたり、調子の良い言葉でその場をしのいだり。今思えば散々な性格だったと思います。そんな私が一番大きな壁にぶつかったのは、24歳の時でした。大人に嫌われたくなかった私は、親の望む大学へ行き、学部を選び、就職をして働いていました。もちろん、自分の望みとは真逆の人生になっていました。

ちょうどSNSが生活の一部になってきた時期でした。着々と夢を叶える周りの姿を見て、自分は本当にこれでいいのか?と改めて自問自答。良いわけがない!と気付いたときには、一人で号泣していました。今まで散々自分に嘘をついてきた。周りはもう、自分の幸せを自分で決めているんだ!それが一番大切なんだ!

何か扉が一気に開けた気持ちになったことを覚えています。

そこからの私の行動力は、我ながらすさまじかったと思います。すぐに会社を辞め、田舎から東京へ引っ越し。一文無しでしたが不思議と怖くありませんでした。学生時代からずっと続けていたダンスの道で食べていきたい!そう覚悟したあの日から、早6年。憧れていた職業で、食べて行けている自分がいます。

本当に本当に、自分の気持ちに正直に行動した賜物だと思います。あのとき、それに気づけた過去の自分に、心から御礼を言いたいです。