23歳 わかりやすくも素直になりたくなかった恋

私は現在アラフォーの主婦です。13年前に結婚し、主人と小学生の2人の子供がいます。
主人と結婚する前に出会った、今でも時々思い出す男性がいます。
会いたい、話したいという感情は今はありませんが、元気せ幸せであることを願っている人です。

23歳の独身で勤めていた時、同じビルで働く男性Aさんと出会いました。
私はその頃ビルの受付に勤務しており、仕事で出入りしていたAさんと自然と話すようになりました。
退社時間が偶然一緒になったAさんと、「軽く話しませんか」という流れになり、カジュアルなバーに行きました。
Aさんは外見は今で言う、チャラい感じです。話し方のどちらかというと真面目ではありません。
恋愛は何度も経験し、痛い目や辛い目にも遭ったので、「好きになっても遊ばれる。」「付き合っても安心できない。」と直感が働き、お友達感覚で恋愛対象になることはお互いないと思いました。
その日は楽しいお話で終了と思っていたのに、帰り際に抱きしめられキスされました。
遊び人の常套手段として片づけて、1人で帰宅の電車に乗りました。
次の日から、Aさんが同じ時間に合わせて出勤するようになりました。
時々電話がありました。時々一緒に帰りました。時々食事に行きました。
Aさんに繊細でミステリアスな一面があることに気づきました。
女性に対して、信用がなく、変に神経質な一面にも気づきました。
Aさんとは付き合っていたわけではありません。
自分の気持ちは言わないくせに、私の気持ちは見透かしたとばかりのキープ扱い。
好きにならないと決めていたのに、好きになりました。
でも遊ばれたくない。好きと認めたくなくて、他の男性ともコンパしてみたり食事に行ったりしました。
しかしその反面、彼に好かれる努力もしました。
彼の好みの服をきました。
高級時計や高級車を持っている彼に追いつきたくて、母から借りた時計を付けました。給料で一生懸命買った鞄を靴を、普段通りのように身に付けました。
そして疲れました。
疲れてだした答えは、彼のもとから消えることでした。
ちょうど資格を取得して転職を考えていたこともあり、Aさんと同じビルの会社は退職して携帯も変えました。
1月後、地下鉄で偶然再会しました。
少し話そうということになりましたが、気持ちにケリをつけていた私は、「好きだったけどキープの扱いに気づいていたこと。」「遊ばれたくなくて、好きではないふりをしていたこと。」「身の丈に合わないものを身に付けていたこと。」本当の自分を話しました。
そしてAさんから言われたのは「いい感じで離れられる」との言葉でした。
後にAさんの友達から、Aさんと私が仲良くしていた時、「いい子なのに付き合うには違う・・・」と話していたとききました。「お互いに思いがあるなら素直に話せばいいし、話すべきだったのに」と言われました。

意地を張らず素直になれば、違う結果が待っていたのではないかと後悔する気持ちがあります。
素直になっていれば、簡単に遊ばれていたかもしれないという、正しい選択をした気持ちがあります。
後になってみれば、「彼好みではなく自分らしく」でいれば、真剣に向き合えたのかもしれません。
ですが、再会した時に本当の事を伝えて、マイナスの感情ではなく今でもいい思い出として振り替えられる人になりました。
結ばれるという結果ではなかったけれど、最後に素直になって話して、いいさよならができて良かったです。